旧東海道踏破に挑戦(第四日目)
会社の連休を利用して、長年の夢であった“東海道五十三次踏破”に出かけました。
あとに続く方もいると思い、経験談を記したいと思います。
第五回は“第四日目”の道中を書きます。
昨夜は当初の予約が無償でキャンセルできなかった芦ノ湖畔の宿に泊まりました。温泉かけ流しの貸し切り湯に入れたので疲れもだいぶ癒されました。ちなみにここもできるだけ旧街道から離れていない宿を選んだつもりですが旧道からは徒歩では結構離れていました。箱根で宿を探すときは慎重にした方がよいと思います。
朝は5時半ごろ起床して前日にコンビニで購入したサンドイッチを食べ、最寄りのバス停から始発のバスで出発。しかし大磯まで戻るまでの時間が50分ほどかかりました。小田原でJR東海道線に乗り換え、JR大磯駅に到着。そこから少しだけ歩いて旧東海道(国道1号 旧大磯駅入口)に出ます。
今日は箱根湯本を目指します。まもなく小島本陣跡がみつかりました。
照ケ崎海岸の信号を渡って直進し住宅街の道を進み突き当たるので右手に進むと問屋場跡の案内があり、進とすぐにまた国道に戻ります。国道沿いには高札場跡の掲示板が民家の塀から出ていました。
そのまま国道はゆるやかな坂が続きます。
まもなく左手に風情のある古民家が表れ、日本三大俳諧道場のひとつである鴨立庵とありました。
そして国道は松並木の道に。東海道らしい風情に。
少し行くと伊藤博文の邸宅である後滄浪閣の碑が。
そして道祖神のすぐ近くを“血洗川”が流れていました。何やらいわくがありそうな川です。
城山公園前の信号から国道を離れ右手の道に入ります。ここまで日差しが強い中、沿道には日陰もなく、また足がつらくなってきていました。
この旧道は昔の面影が残っていましたが、日陰がまったくないため、気持ちよく歩くわけにはいきませんでした。途中一里塚跡があり、日本橋から17里のところまで来たことがわかります。
そして再び国道1号に合流。とくに何もなく日陰もない長い長い道を疲れた足を引きづって歩きます。二宮を過ぎてから一旦国道から逸れて旧道に入りますがすぐにまた国道に戻されます。国道1号沿いに日本橋からの距離がありました。頑張ってる割りにまだこんなもんか、と少し落胆。
押切橋のところで左手にこの旅ではじめての海が拝めました。
車がビュンビおろュン通る国道の左側の歩道を歩くとしばらくは海が見えているので少し気が晴れて元気がでました。
そろそろお腹もすいてきたのでこの沿道沿いに食べるところがないか気にしていると2km先にガストがあるという看板を見つけました。もうだいぶ足に来ていてつらかったのですが、ガストまでは頑張ることにしました。歩いていたらガストより1km先に地元の魚で握っている、はま寿司の看板を見つけました。どうせならこちらがいいと思いましたが、もうそこまで歩く力がなさそうなので諦めることにしました。森戸川を越えると再び松並木が現れガストが見えました。
ここの松は大木でした。ガストの店の前にも松の大木が。
ガストで食事休憩をとり、再び暑くて単調な国道を歩きます。やはり足の調子はよくないので途中ドラッグストアで買った薬を塗りました。これで結構歩けるようになりました。マッサージよりいいかもしれません。酒匂川を渡ります。
ここは昔、橋も渡し船もなかったとのことです。しばらくとぼとぼ歩いて山王橋を渡ります。
反対側をみるとすぐ海です。
もうまもなく小田原宿の端っこに到着です。
小田原の宿場町に入りました。
清水金左衛門本陣跡には明治天皇がここで休憩されたことが記されていました。
宿場町を抜け、箱根口の信号あたりから道路が微妙に上り坂になってきました。
板橋見附の信号を右に入ります。
旧道です。途中にぎわっている手作り豆腐の店がありましたが味わっている余裕はありません。
日暮れまでに今夜の宿をとった箱根湯本に着かないといけません。味わいのある格子窓の民家を目にするようになりました。
その先で再び国道1号に合流。
左手に早川が流れる。しばらく歩くと右手に踏み切りがあり、これを渡って旧道に入ります。
のどかな山間の民家の前の道を進みます。
だんだんと山間の感じがでてきました。風祭のあたりはのどかな感じでとてもいいです。日陰もあって風も吹いてきたので歩きやすいです。
前方に箱根山が見えてきました。
上流のせいか川の流れにも勢いがあります。
渋い家並みが続き、箱根登山鉄道の踏切を渡ります。
近くに入生田駅が見えます。コンビニやお店の類はまったくありません。
その先で再び国道1号に出ますが、すぐに右側の階段を上り、擁壁の上を歩きます。
少し歩くと再び国道に合流。
湯本まであと少し。
しばらく歩くと見覚えのある形が目に入りました。小田急線箱根湯本駅です。
三枚橋のところまできて本日の行程は終了です。
今夜は湯本のビジネスホテルに泊まり、明日は箱根を一気に越えて、三島を目指します。